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2018/01/04

水豊かな雪国

正月早々、風邪を引いてしまった。
元旦の朝、起きたら部屋のストーブがガス欠で消えてしまっていた。喉が痛い。
北海道と違って屋内が寒いので、注意していたつもりだったのに、油断した・・・。
正月はほとんど外には出ずに、実家でごろごろして過ごした。

20180104_0014日の朝、高岡からバスに乗って五箇山へ。
富山から岐阜を抜けて愛知へ。本州の真ん中を横断して、名古屋から飛行機で札幌に帰る予定だ。
五箇山の合掌造りを観るのは実は初めて。実家は県の北東部、五箇山は県の南西部にあり、ちょうど反対側に当たるので割と離れているのだ。

五箇山はいくつかの集落に分かれており、その規模もまちまちだ。
最初は上梨集落の「村上家」を見学した。
囲炉裏端に座り、案内人から五箇山の歴史や民謡などを解説してもらった。

20180104_002合掌造りでは養蚕が行われていたことは知っていたが、その前には黒色火薬の材料となる硝石の製造が行われていたそうだ。人工的に硝石を作るには、糞尿が染みこんだ土に含まれるアンモニアをバクテリアの力を借りて分解し、その水溶液を煮詰めて結晶化させれば良いそうである。当然、このことは門外不出の軍事機密扱いだった。一軒のどかに見えるこんな山村が、軍事工場化していたなんてショックだ。
結局、海外から天然の硝石が輸入されるようになって、硝石作りは廃れてしまい、代わりに養蚕が主力になっていったのだから、歴史は本当に面白い。

今晩の宿は相倉集落にあるので、少しだけ戻らなくてはならなかった。ところが、バスの切符は「片道フリー切符」で一方向にのみ乗り降り自由なので、戻りでは使えない。
上梨から相倉までは、6kmほど。雪道だし、ずっと登りが続く。でも歩けない距離じゃない。
急ぐ旅でもないし、歩いて行くか。

20180104_003町並みを眺めながら、気付いたことがある。
同じ雪国でも、ここは北海道と違って「水」が豊富だ。
道路の融雪装置や至る所にあるホースから絶えず水が流れ出していて、場所によっては浅い川のようになっていた。北海道でこんなことをしたら、たちまち全面スケートリンクになって、転ぶ人が続出するだろう。日中では気温がマイナスにならず、雪解け水が常に供給されるからこその風景だ。

今日の宿も合掌造りだ。世界遺産そのものに泊まるのは、カッパドキアの洞窟ホテル以来だろうか。
普段から人が生活している家でもあるので、電気や水道はもちろん使えるし、シャワートイレだってある。それでも、ときどき屋根からどさどさっと落ちる雪の音が、雪深い土地であることを思い出させてくれた。
風邪はまだまだ治りそうにない。

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コメント

凄いご馳走ですね!
羨ましい!
でも、正月早々の風邪引きは、災難でしたね。
今はもう治ったのかな?
お正月は、私は無駄に過ごしました。
仕事のある、普通の日が一番好きです。

しかしまあ、合掌造り集落の秘密?には、驚きましたよ。
火薬を作っていたなんて……。
平和な世の中になって、養蚕がメインになった事は、良かったと思いました。

投稿: みぃや | 2018/01/21 13:55

>みぃやさん

風邪は一応治りましたが、毎日寒いので、ぶり返さないように気をつけています。

火薬については、人里離れた山奥だけに秘密が守りやすいという事情もあったみたいです。

投稿: どげざ(管理人) | 2018/01/21 22:49

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