« 東北の復興を見届ける旅 その2 壁の中と塔の上 | トップページ | 東北の復興を見届ける旅 その4 七万本の松も一本から »

2017/05/03

東北の復興を見届ける旅 その3 一本松よりすごい奇跡

20170503_001今日は朝からとっても天気がいい。
まずは釜石大観音を観に行った。青空に純白の観音様が映えていた。ここを訪れたのは二回目だけど、もともと震災の影響が小さかったところなので、以前とあまり変わっていなかった。
せっかくいい天気なのに、屋内の施設で過ごすのはもったいないので、「鉄の歴史館」は今回パスすることにした。

大船渡市に入ると、巨大な港湾施設や工場が姿を見せ始めた。今までの町とはずいぶん印象が違うのは、街の中心部が若干内陸にあったおかげだろう。(珍しく)ちゃんと震災後も残っている市街で昼食を取った。

20170503_002その後は再び沿岸の碁石海岸へ行き、観光船に乗ることにした。
さすが漁業の町、観光船と言いながら昆布漁の漁船を転用したものだ。器用に狭い岩の間をすり抜けて進む。
ハイライトは穴通磯と呼ばれる洞門の間をくぐり抜ける荒業。小さな漁船でも幅ギリギリ。波の穏やかな日しかやらないと言うから、運が良かったみたいだ。

20170503_003最後は陸前高田の有名な震災遺構、「奇跡の一本松」だ。
陸前高田は、訪れる度に全く違う姿を見せる、変化の著しい町だ。以前、土砂を運んでいた巨大なベルトコンベアーや運搬用の橋は、跡形もなく消えていた。それに代わったのは膨大な盛り土だ。陸前高田は地域全体を盛り土によって嵩上げし、そこに街を再建することにしたのだ。
数年ぶりに一本松を見て、思わず絶句した。松の向こうには、なんと防潮堤が出来ていた。とうとう一本松も「壁の中」になってしまった。感傷とかをいっぺんに打ち砕かれた気分だった。
はっきり言って、これは絵にならない。海を背景にしなければ、遺構としての魅力も半減だろう。こんなに有名にしておきながら、それはないんじゃないの。押し寄せる観光客たちはこれを見て満足するのか?

20170503_004声を大にして言いたい。松なんか見てる場合じゃないぞ。
むしろあの古墳のように巨大な盛り土を見ろ。自然の脅威よりも暴力的な人類の力強さを。
津波によって地形が変わってしまっただけでは終わらなかった。いままさに人の手でさらに地形が変わりつつある。

陸前高田は一体どこに向かっているんだろう。

|

« 東北の復興を見届ける旅 その2 壁の中と塔の上 | トップページ | 東北の復興を見届ける旅 その4 七万本の松も一本から »

コメント

暑いのはこっちも同じですよー^_^

震災遺構の一本松は、防潮堤の中ですか……
何を守ろうとしているのかな?
一本松?街?遺構?
わかりませんね〜

それにしても、天気に恵まれて何よりです。

投稿: みぃや | 2017/05/04 16:56

〉みぃやさん

防災のためには仕方がないのかも知れませんが、見映えが悪くなったのは否めませんねー。

日焼け止めを忘れていたので、顔がヒリヒリしてます(笑)

投稿: どげざ(管理人) | 2017/05/04 20:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/63573/65231213

この記事へのトラックバック一覧です: 東北の復興を見届ける旅 その3 一本松よりすごい奇跡:

« 東北の復興を見届ける旅 その2 壁の中と塔の上 | トップページ | 東北の復興を見届ける旅 その4 七万本の松も一本から »