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2017/05/02

東北の復興を見届ける旅 その2 壁の中と塔の上

朝、宮古を出発して再び南下する。
海沿いはどこでも防潮堤の拡張工事をしている。たまに堤防の切れ目から海が覗けるものの、いずれ完成したら海は全く見えなくなってしまうだろう。
20170502_001常に壁の中にいるような窮屈さを感じる。せっかくあの大震災を生き延びたのに、残りの人生をこの壁の中で生きなければならないのか。それは故郷を守っていると言えるのか。
そりゃあ、「死にたくないでしょ?」と訊かれれば「はい」と答えざるを得ないし、端から選択肢なんて与えられていないのかもしれないけど。
海岸線を遠くから眺めると、防潮堤の白い線がずっと続いている。まるで要塞の城壁だ。

20170502_002今日初めに訪れたのは、宮古市の姉吉。ここは本州最東端であり、東日本大震災で津波遡上高が40.5mに達して、日本の観測史上最高を記録した場所でもある。ところが、この集落ではかつての津波の教訓から海岸には住居を建てないという戒めを守り続けてきたので、人的被害を一人も出さなかった。今でも防潮堤は造られておらず、美しい海が広がっていた。
もちろん小さな集落だからこそ、そんなことが可能だったわけだし、ある意味、町の発展をあきらめているのかもしれない。
正解などないのかもしれないが、俺としてはこちらのほうが海を好きでいられる気がする。

20170502_003午後からは釜石に移動して、橋野高炉跡を見に行った。ここは世界文化遺産に登録されたばかりだそうだ。でも、自然遺産はともかく、文化遺産はなあ。正直、微妙なのが多すぎる。日本人もろくに知らないのに世界遺産にするなよ、と。
悪い予想は当たっていた。GW中なのに駐車場にはわずか3台のみ。草地に石がごろごろしているだけで、ちっとも面白くない。
それでも良かったのは、なんと史跡内をタヌキがうろついていたこと。
人はいないが、タヌキがいるぞ!

もう一つ行きたかった「鉄の歴史館」はあいにく休館日だったので、明日にしよう。

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コメント

防潮堤だらけの街並みですか……
海が好きな私も残念だなぁ。
私の第二の故郷も、海に侵食されて、国道をかろうじて守っているのですが、幼い頃に遊んだ前浜が、いまやテトラポットで埋めつくされている様は、何とも悲しいものです。

たぬき!
たぬき!(笑)
むしろ、たぬきが見たい!

投稿: みぃや | 2017/05/03 09:45

〉みぃやさん

復興のあるべき姿って何なのか、考えさせられます。
税金をたんまり使って、結局住民の望まない形になるのでは、意味がないですから。

タヌキは滅多に見られないので、興奮しました。写真取り忘れましたが・・

投稿: どげざ(管理人) | 2017/05/03 19:28

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