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2016/11/17

電通ショック

突然、先週から残業時間の管理が厳しくなった。夜20時以降の残業が原則禁止になり、残業の上限時間も設定された。通告があった時点で、すでに上限時間を越えていた俺にとっては、まさに寝耳に水だった。
そんなことはもっと早く言えよ。いまからじゃあ調整のしようがないだろ。そんなわけで今週はずっと定時で退社している。
俺のせいじゃないけど、どうにも後ろめたい。仕事にも支障が出てきているが、まあ俺の知ったことではない。

この背景には、電通の女性社員の過労自殺がある。
電通が摘発されて間もなく、大会社が次々と残業時間の規制を発表し、それがこちらにも波及してきたというわけ。いままで散々残業させておいて、手のひらを返したように、ライフワークバランスを見直しましょうとか言い出すので、呆れるというか、しらけるというか。

電通の件で業界に衝撃が走ったのは、過労自殺が起きたからではない。それが大っぴらに報道されたからだ。
日本最大の広告代理店である電通は、ほとんどのマスメディアに対して強い影響力を持っているため、どんな不祥事を起こしても公にされることはない、アンタッチャブルな存在と思われていた。

今回その壁が崩れたのは、安倍内閣が今進めている「働き方改革」のせいだろう。要するに見せしめだ。
残業時間の規制はいままでも取り上げられることがあったが、経団連の反対ですぐに潰されていた。「働き方改革」が大きく違うのは、やっている主体が厚生労働省ではなく首相官邸であり、安倍首相の肝いりで行われていることである。裏を返すと、厚労省を経由すれば必ずどこかでうやむやにされて、立ち消えてしまうと言うことだ。日本の闇は深いぜ。

このことで日本の労働環境が抜本的に変わってくれれば、嬉しいのだけど、そんな甘くはないだろう。ほとぼりが冷めた頃にまた何か理由を付けて復活させようとするに違いない。
せめてそれまでは、のんびり生きたいものだ。

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