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2016/09/25

映画「聲の形」

3週連続で映画館へ。
「聲の形」はここ数年のうちで最も心に残った漫画だった。「面白かった」とか「感動した」とかではなく、とにかく読んでいると胸が痛くなるような漫画だった。
映画化が決まってから、必ず観に行くと決めていた。

テーマになっているのは、いじめと障害者、コミュニケーションの在り方。
はっきり言って、絵柄からは想像できないぐらいに、重い。

観た感想としては、よく2時間にこれだけの内容を盛り込んだなぁ、と。
単行本7巻分の話がぎゅぎゅぎゅっと濃縮して詰め込まれている。それでいて総集編っぽくはなく、押さえるべきところは押さえているので、雑な作りにはなっていない。

内容が内容なだけに、漫画連載時からいろいろ物議を醸していたらしい。今回の映画でも「いじめの被害者が加害者を好きになるなんてあり得ない。障害者を都合良く描きすぎている」などの批判もあるようだ。
確かにそう思ってしまう部分もあるんだが、それは一方的な見方にすぎないんじゃないかな?

ヒロインの西宮は西宮であって、別に障害者を代表しているわけじゃない。いじめの被害者のほとんどは加害者を憎んだり恨んだりしているだろうけど、すべてがそうじゃない。むしろ、西宮の不自然なまでの人懐こさや物わかりの良さや自己肯定感のなさこそが、いじめのもたらした本当の障害であり、そこからの脱却がテーマなんじゃないの?

とにかくいろんなことを考えさせられる作品だった。もう一度、漫画を読み直してみたくなったな。

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2016/09/17

映画「君の名は。」

今週末も天気が悪いので、またもや映画館に。
いま話題の「君の名は。」を観てきた。
なるほど、評判通り、めちゃ面白い。

少年と少女の心が入れ替わるという話を聞いて、映画「転校生」のオマージュ的作品なのかなあと思っていた。実際、前半はそんな雰囲気だったのだけど。
男主人公の方が女主人公に会いに行こうとして、「真相」を知ってしまってからは、急にSFっぽくなった。
ドタバタ系ラブコメかと思いきや、これはひょっとしてホラーとかオカルトの類いか?
それからの怒濤の展開に目が離せなくなってしまったのは、制作者の思うつぼだろうか。

都会の象徴である東京と田舎の象徴である飛騨が対照的に描かれているんだが、科学的に説明が付かないところはすべて飛騨の怪しげな儀式や風習のせいにされているところは、ひどいと言えばひどい。田舎なら何でも許されるわけじゃないぞ、いい加減にしろ(笑)。
ガチなSFなわけじゃないので、そんなことは野暮な突っ込みなのかもしれないが。
それにしても、東京と飛騨って全く接点のない土地のような気がするのに、その気になれば日帰りでも行って来られる距離なのか。うーん、夢がないというか、日本が狭いというか。

この作品、普通に恋愛ものなわけだけど、2人が惹かれ合うきっかけがなんだったのか、思い返してもよくわからない。気がついたら好き合っていた感じ。会えなくなると急に愛しくなるものなのか、それともこういうのは理屈じゃないのか。
ああ、自分が老け込んだ気がする。(遠い目)

ビデオレンタルされたらもう一度最初から観たいな。
いろんな伏線が隠されていそうだ。

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2016/09/10

映画「シン・ゴジラ」

今週の土曜日も天気が悪かった。
なので映画でも見に行こうと、「シン・ゴジラ」と「君の名は。」で迷ったあげくに「シン・ゴジラ」に決めた。「君の名は。」は伏線とか貼りまくっていそうで、DVDで観た方が楽しめそうな気がする。

さて、「シン・ゴジラ」だが、はっきり言って子供向けではない。
序盤は会議・会議、また会議。しかも「巨大不明生物対策室の設置に関する会議」とか、どーでもいい会議ばかりやっている。事件は現場で起こっているのかもしれないが、怪獣退治は会議室でやるものらしい。
ここらへん展開が遅くて観ていてイライラしてくるのだけど、そのイライラこそが描きたかった部分なのだろう。会議で出てくる用語も政治・軍事・生物学など専門職の強いものばかりで、誰もそれを解説しようとしないため、おそらくほとんどの人が内容を理解できないような気がする。でも、これはあくまで演出であって、わざとやっているのだ。

無能でリーダーシップも決断力もないトップ陣と、有能でテキパキと物事を進めていく下位役人や官僚たちの姿を見ていて、何か既視感があると思ったら・・・ああ、あれだ。東日本大震災だ。あのときも政治家たちが右往左往して、しまいには足の引っ張り合いを始める中で、福島第一原発の所長や社員たち、消防署の隊員たちは文字通り必死の覚悟で現場に立ち向かっていたっけな。

「シン・ゴジラ」は怪獣映画であって、怪獣映画ではない。主役はゴジラではなく人でもない。「日本」という「組織」なのだ。日本が未知の問題に対してどのように立ち向かうのか、その危機管理がテーマになっている。映画の公開以来、いろいろな政治家が観た感想をコメントしているというもの納得だ。うーん、つくづく子供向けではない。

最後にちょっと残念だったところ。
ゴジラの放射能火炎や背びれからでるエネルギー波(?)がビームにしか見えないところ。放射能火炎はもっと広がりが欲しいし、背びれについては発射口もないのにあんなまっすぐに伸びないだろ、普通。雷のようなのをイメージしていたんだけどなぁ。

怪獣映画らしい爽快感はまるでないけど、めちゃ面白かった。
また映画館に観に行っちゃうかも。

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