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2007/09/30

秋の夕日に

屋久島から帰ってくると、札幌はすっかり寒くなっていた。
今月は出張や旅行で、半分以上札幌にいなかったので、しらないうちに秋が深まってしまっていたようだ。

070930_01秋は一番苦手な季節だ。
何を見ても、どこか寂しく感じる。
それに、「徐々に寒くなる」というのが、心理的にテンションを下げるのかもしれない。
北海道の紅葉は、本州のイロハモミジのように一面が真っ赤になることはないので、どこか紅葉のピークなのかとってもわかりにくい。そしていつの間にか雪が降り、冬に突入してしまうのだ。

070930_02何となく海が見たくなって、望来浜まで車を走らせた。ここは夕日の名所で、写真を撮りに来る人が多い。
夕日はとても綺麗だったが、やっぱりどこか寂しげだった。

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2007/09/26

屋久島の旅10 縄文杉競争

070926_02縄文杉への道は、トロッコ軌道から始まる。
このトロッコは、かつて縄文杉が伐採されていた時代に、材木の運搬用に使われていたそうだ。現在でも土埋木や切り株を運ぶのに使われるそうで、ちゃんと整備されている。緩やかな上り坂だけど、それほどきつくはない。

トロッコ道を歩いていると、なんとなく「線路は続くよ」のフレーズが頭の中で浮かんできた。ツアーの一行は相変わらずみな黙り込んだままで、そんな和やかな雰囲気ではなかったのだけど。誰にも聞こえないぐらいの小さな声で歌を口ずさみながら歩くと、不思議と楽しい気分になってきた。
まあ、はっきり言えば現実逃避だったかもしれない。(-_-;

しばらく歩いて、小杉谷という集落跡に着いた。ここも昔は栄えていたらしいが、屋久杉の伐採が禁止された後は急速に廃れ、今は廃村となっている。住居や学校の後がすっかり苔に覆われており、まるで古代の遺跡のようだ。

ここでちょっとだけ小休憩。
ガイドさんが「きつくないですか?」と聞いてきたので、「いや、ここまでは楽勝です」と正直に答えた。
それがまずかったのかもしれない。休憩の後、明らかにペースが上がった。(>_<)

「時刻が遅くなればなるほど、縄文杉周辺は混み合います」とガイドは言う。
だから一刻も早くたどり着くために、途中の休憩は極力少なめにして、ゆっくり観るのは帰りにしましょう、と言うのだ。

それにしてもペースが早すぎる。写真を撮る暇がないのはもちろん、景色を見る暇もない。トロッコ道は岩や木の根の上を歩かずにすむが、余所見して歩くとすぐに足を踏み外したり、けつまずいたりしてしまう。立ち止まらなければ景色を見る余裕はないのだ。

ただ黙々と縄文杉を目指して進む一行は、まるで軍隊の行進のようだった。
どうしてこんなに急がなければならないのか。何を求めて急いでいるのか。俺は息を切らせながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。

「縄文杉に早く会いたい」という純粋な憧れよりも、「縄文杉をできるだけ独り占めしたい」というエゴイズムが人々を突き動かす。
本当にこんなツアーで良かったのだろうか?

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屋久島の旅9 縄文杉へ

いよいよ、この旅最大のイベント、縄文杉ツアーが始まった。

縄文杉というのは、杉の品種ではなく、ある固有の屋久杉に付けられた名前である。その樹齢ははっきり分かっていない。7200年とも、2700年とも言われている。
こんなに幅があるのにもわけがある。最初、年輪の幅と樹木の太さから、樹齢7200年と推定されたそうだ。その後の調査で、中心部に古木があり、それを包み込むような形で若木が生長したものであることが分かった。その若木は樹齢2700年であることが分かっているが、中心部の古木は木を傷める危険性があるとのことで、現在に至るまで樹齢は調べられていない。
少なくとも最初の前提からすれば、樹齢7200年というのは間違いのはずなんだが、ガイドブックなどを見るといまだに7200年と書かれているものが多いような気がする。(^^;
本当の樹齢が何年であれ、外から見える樹木は樹齢2700年のものなわけだ。樹齢が千年を超える杉を屋久杉と呼ぶらしいが、3000年以上の樹齢の木なら、屋久島全体ではそれほど珍しくはない。しかし、縄文杉は樹齢と言うよりは、その威風堂々とした佇まいが人気の元であるらしい。

ツアーの出発時間は、なんと朝の4時だった。「集合」時間ではなく、「出発」時間である。前日に荷物をすべてまとめておいたとしても、3時ごろには起きなきゃならない。かなりきつい。

なぜこんなに出発時間が早いかというと、少し前に各地で大きな被害をもたらした台風4号の影響で、登山口に至る道路が一部崩れてしまったのだ。現在は、登山口までシャトルバスを使わざるを得ないため、バスの待ち時間や乗り換えで余計な時間がかかってしまう。それを見越しての時間というわけだ。
縄文杉までの道のりは、登山口から徒歩で4~5時間。往復だと9~10時間もかかる。時間だけなら本格的な登山にも匹敵するハードさだ。これも朝が早い理由の一つだ。

070926_01登山口に到着した。辺りはまだ暗く、ひんやりした空気に包まれている。
トレッキング・コースは、3分の2がトロッコの軌道の上を進むことになる。出発地点もトロッコの車両置き場のようなところだった。
そろそろ夜明けだ。先は果てしなく長い。

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2007/09/25

屋久島の旅8 千尋の滝

白谷雲水峡の帰りに、千尋(せんぴろ)の滝を見に行った。

070925_07途中の車内では、俺と女の子1人が前の席に座った。
ガイドはやっぱり今度も、いろいろ話を振ってきたのだが、受け答えをするのはほとんど俺だけ。それでも無言よりはましだろうと、思っていたのだが・・・。
ガイドの声にはどうも明るさがない。しかもこちらの質問に対しては、答え方が心なしかぞんざいだ。なんだかお互いが義務的に会話をつなげているような気がして、いまひとつ盛り上がれない。
要するに、ガイドさんは「誰も返事をしない」のが不満なのではなく、「女の子が返事をしない」のが不満なだけなんじゃないか・・・?

いや、それを責めてはいけない。
観光業の基本は「いかに若い女性を楽しませるか」である。なぜなら、若い女性が楽しんでいれば、男性の全員が楽しいからである。ああ、なんと単純。でもそれは真理だろう。
女性がしゃべらない。それだけで旅の雰囲気はがらりと変わってしまうものだ。悲しいかな、俺にはその状況を打開させるだけの力も知恵もないのだった。。。(;_;)

070925_08千尋の滝は、落差66mもある大きな滝だった。しかし、展望台からの距離が遠いので、いまひとつ迫力が感じられない。記念写真を撮って、はい終わり、って感じだ。
これならば、この滝を省略して、白谷雲水峡でもっと時間を取った方が良かったんじゃないか。でも、一つでも多くの名所を見たいって人もいるだろうし・・・。

そんなことを考えながら、ガイドの説明を聞いていたのだが、どこから脱線したのだろう。いつのまにか、家庭や教育の話になり、最後にこういった。
「甘いなら甘い。辛いなら辛い。ちゃんと口に出して言わなきゃならん」
・・・・ひょっとして、俺たち、説教されているのか?
場に漂う、しらけた空気。どうしてこんなことになってしまったんだろう。

駐車場の入り口で売っていた、サトウキビの生ジュースは、優しく懐かしい味がした。
この旅はいつになったら、優しい味がするのだろう?

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屋久島の旅7 潤いの森と乾いた一行(後編)

070925_04白谷雲水峡ツアーは、「もののけ姫の森」で折り返しになった。
「もののけ姫の森」は、その名の通り、映画「もののけ姫」のモチーフとなったと言われる森だけど、明確な区切りがあるわけではないし、そこまでの景色と劇的に変わるわけでもない。どっちかと言えば、トレッキング・コースの最終地点が便宜的にそう呼ばれていると言った方が正しいだろう。

070925_05それにしても、一面が苔で覆われている神秘的な森の真ん中に、「もののけ姫の森」と書かれた看板がでんと立っているのは、ちょっと興ざめかもしれない。(モチーフにしたとはいえ)フィクションに過ぎないアニメの名を、素晴らしい本物の森に付けるのって、本来逆というか、不遜な気がするのは俺だけだろうか?
しばらくこの緑の支配する世界に浸っていたい気分だったけど、やっぱりそんな時間は許されなかった。写真を撮るだけ撮ったら、早々と立ち去ることになってしまった。

070925_06避難小屋まで引き返して、昼食を取った。
休憩場所のすぐそばに、なんとヤクシカがいた。普段から人を見慣れているのか、全く逃げる様子もなく、悠然と草を食べている。ハイキング客たちがフラッシュをばしばし炊いて写真を撮っても、涼しい顔をしていた。(つーか、フラッシュ炊くなよ (-_-#) 森の王者としての威厳すら感じられた。そーいえば「もののけ姫」のシシ神さまもシカっぽい感じだったっけ。

帰りはさらに早いペースだった。こんなに疲れちゃって、明日の縄文杉ツアーは大丈夫なんだろうか?不安になってきた。

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屋久島の旅6 潤いの森と乾いた一行(中編)

しゃべらない一行は、白谷雲水峡の入り口へ到着し、トレッキングを開始した。
実際にツアーが始まれば、少しはしゃべるんじゃないかと思っていたが、それは甘い期待だったみたい。一行はやっぱり、ほとんど無言のままだった。(T_T)

070925_01歩き始めてまず思ったのは、ガイドの歩くペースがとても早いということだった。
道は岩や木の根が入り組んでいて、歩きにくい。なのに、構わずずんずん進んでいく。普段から歩き慣れているわけではない俺たちとしては、ガイドに付いていくのがやっと。周りの景色を楽しむ余裕なんて無い。写真を撮っていてもほとんど待ってくれないので、俺は次第に遅れがちとなり、気がつけば最後尾を歩いていた。

070925_02何か特別変わったものがあれば、ガイドが立ち止まって解説をするのだが、最後尾の俺がそろった時点から解説を開始し、息も整わないうちに解説が終了して、「さあ、行きましょうか」となる。俺としては全く落ち着く暇が無かった。だから今から思い返しても、途中の行程の記憶はほとんど残っていなかったりする。(>_<)

070925_03「明日には縄文杉ツアーに参加される方もいますから、今日はできるだけ無理をしないようにしましょう」とガイドは言い、いくつかある分岐点ではすべて最短距離になる道を選択した。その道は、すなわち一番見所が少なくなる選択でもある。
一番無理をしてるのは、その歩くペースであり、そんなペースで歩けば疲れてしまうのがわかりきっているのに。普段、街を歩くスピードよりずっと速いし、しかも歩きにくい傾斜地を行くのだ。それが登山素人には無茶であることすら、そのガイドにはわかっていないらしかった。

こういう無頓着なガイドに当たってしまったことも、運がなかったんだろうなぁ。

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屋久島の旅5 潤いの森と乾いた一行(前編)

屋久島旅行も4日目。
今日は「もののけ姫」のモデルになったと言われる、白谷雲水峡へのツアーだった。
結果から言えば、ツアーは散々なものだった。(T_T)

今から思えば、その予兆は前日から、すでにあった。
同じツアーに参加する女の子が2人いた。そのうちの1人が前日の夕食、俺の斜め前の席で食事をしていたのだが、ひどく無口なのだ。こちらから何か訊ねれば受け答えはするが、それ以外では一切しゃべろうとしない。とても内気なのか、人見知りなのか、それとも何か気分が悪いのか。それも表情からは窺えない。
今日の朝食の時もその子の近くだったので、それとなく観察していたら、食事の間中、とうとう一言も言葉を発しなかった。いったい何なんだ?

そうこうするうちに出発。ツアーガイドの車に乗り込む際に、ちょっと考えて、女の子が2人並ぶようにした。女の子同士ならきっと話しやすいだろうと思ったのだ。男相手だと警戒してしまっているのかもしれないし・・・
しかし、俺のその配慮は見事に裏目に出た。女の子は2人そろって黙ったままだったのだ。
車中、ガイドがいろいろ説明しても、ほとんど返事もしない。ただひたすら、黙ったままなのだ。
一方、俺以外の男連中は2人いたのだが、困ったことに彼らもまた無口だった。自分からは全く話そうとしない。快活そうな若い兄ちゃんがいて(俺は密かに彼に期待していたのだが)、彼に至ってはずっとケータイをいじっているだけ。

気まずい。とっても気まずい。
白谷雲水峡のスタート地点までは、車で1時間近くかかったが、その間、ほとんど無言。
女の子の片方は、途中から居眠りをしていたようだ。年配のガイドは(ちょっと不機嫌そうな声で)「わざわざ屋久島まで来て寝てるんじゃ、いったい何しに来たの?」と言っていた。確かにそうだが、それは言ってはいけないセリフだろう。案の定、場はますます重く暗くなっただけだった。

空は青く晴れ渡っていたが、ツアーは早くも暗雲が立ちこめていた。

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2007/09/24

屋久島の旅4 月下の海中温泉

夕食後に、同じ宿に泊まり合わせた客数人で、平内海中温泉へ入りに行った。
海中温泉というのは、海辺にある天然の露天の温泉だ。潮の満ち引きにより完全に水没してしまうので、こう呼ばれているそうだ。ここは1日に2回、干潮の前後5時間ぐらいしか入浴できない。日によって干潮の時間は少しずつずれていくそうだが、その日はちょうど夜の21時頃が入浴可能時間になっていた。

この温泉は一応、岩とコンクリートで3つの湯船が作られているのだけど、脱衣所も何もなく完全な野ざらし状態なのだ。(^_^; 照明も全くないから、夜は月と星の光だけが唯一の明かりとなる。

うちらの一行は、男3女2だった。
ここの温泉は基本的に混浴なのだが、入っているのは(予想通り)男だけ。
周囲は月明かりだけで十分暗いし、バスタオルを巻いての入浴もできる。でも、女の子にはやっぱり入りづらいらしくて、様子見状態に。そんな女の子たちを尻目に、男連中はさっさと服を脱いで、湯につかった。

3つの湯船は少しずつ温度が異なっているので、好みの温度に合わせることができた。
温泉と言ってもほとんど海水と変わらないのだろうと思っていたのだが、意外としっかり硫黄の匂いがしていた。なかなかに良い泉質のようだ。

時間がたつにつれて、訪れる人の数が増えてきて、ますます入りづらい状況になってきた。これじゃあ、女の子は見学止まりかなと思い始めた頃、思わぬ助け船(?)が入った。
どこからか浴衣姿の女の子が2人現れ、バスタオルに着替えて、いそいそと湯船に入ってきたのだ。暗くてよく分からなかったが、バスタオルもあらかじめ下に巻いてきたのかもしれない。道連れができたことでちょっと勇気が沸いたのか、うちの女の子1人もいつの間にか着替えて入ってきた。(もう片方の女の子は、最後まで見学だけだったけど)

お互いの顔もよく分からないぐらい暗いし、露出度だって水着よりもよほど低いのに、混浴ってどうしてこんなにドキドキするのだろう? あー、ドキドキ。(*^_^*)
その後も何人か女性がやって来たが、うちの女の子が「こっち、どうぞ~♪」と招き入れるので、女性はみな俺たちの湯船へ。
とっても幸せ状態なのだが、他の湯船の野郎連中からの、羨望と嫉妬の眼差しが背中にざくざくと突き刺さるように感じたのは、やっぱり気のせいじゃないよな。(>_<)

それから1時間ぐらい入っていただろうか。
十三夜ぐらいの明るい月と満天の星空が、俺たちと打ち寄せる波を静かに照らしていた。
ああ、海中温泉って、素敵ですなぁ。

温泉に行く前に飲んだ芋焼酎が一気に廻って、帰りにふらふらしてたのは内緒である。

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屋久島の旅3 雨の中の海水浴

070924_01今日も朝から暑い日だった。
バスで安房まで行ってシュノーケリングをするためのフィンとブーツをレンタルした。それから一番近くの海水浴場である春日浜へ歩いていった。

海水浴場に着いてびっくりした。
ものすごい高波だった。春日浜海水浴場は潮だまりとその外側に広がる珊瑚礁からなっている。けれど、珊瑚礁の辺りは波が激しすぎて、とても近づけそうにない。しょうがないので潮だまりで大人しく泳ぐことにした。

070924_02潮だまりの中にも一応珊瑚は生えていて、それなりに魚もいた。でもやっぱり珊瑚礁に近づくほど魚の種類が増えるようだった。スズメダイやハタタテウオ、サザナミヤッコも見かけた。ただ波の勢いが強いので、魚も俺も波にもまれて体勢を整えるので精一杯で、写真を撮ることもじっくり観察することもできなかった。

070924_03その日は変な天気で肌を焼き尽くすほど照りつけてくるかと思えば、突然激しい雨が降ってきたりして、降ったり止んだりを繰り返した。波はどんどん高くなる一方なので、適当に切り上げることにした。

透明度も今一つだったし、また来たときにはリベンジしたいなぁ。いやそのときはダイビングか?
背中が日焼けでヒリヒリする。短時間でも南国の日差しを舐めちゃいけないな。

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2007/09/23

屋久島の旅2 屋久島上陸

070923_01朝8:30、屋久島行きのフェリーに乗り込んだ。
鹿児島から屋久島まで、フェリーだと4時間もかかる。のんびりした船旅になりそうだ。桜島がまるで見送りをするかのように、でーんと海上に居座っていた。

070923_02鹿児島湾を出ると、海の色が一変した。緑がかった濁った色だったのが、深い澄んだ青に変わった。海が綺麗と言うだけでうれしくなってしまう。
海を眺めていたら、何かが海から飛び出した。
トビウオだ。
屋久島はトビウオの漁獲量が多いことで有名そうだ。ときどきフェリーから見られるとガイドブックにも書かれていたが、実際に見るとやっぱり感動する。トビウオは5秒ほど飛行して海中へ消えた。扇状に開いたヒレが銀色に光って綺麗だった。

070923_03ようやく屋久島が見えてきた。
とても天気のよい日なのに、屋久島はすっぽりと雲に覆われて頂上が見えない。だけどこれは雲がかかっているのではない。いままさに雲が生まれているのだ。沸き上がる雲は夏の入道雲そのものだ。
屋久島と言えば太古の森に抱かれた癒やしの島ってイメージがあった。でも今俺の目の前にある島は、人が近づくのを拒んでいる厳格な神の住む島に思えた。

070923_04屋久島に入島したらすぐにバスに乗り、島の東にある安房へ向かった。
昼食は焼き肉を食べた。ヤクシカと薩摩黒豚と牛の3種盛り。普段主役であるはずの牛肉は今日ばかりはすっかり脇役に甘んじていたのが面白い。
ヤクシカは、エゾジカと比較しても、柔らかく癖がなくとてもおいしかった。

島を周回するバスの本数はさほど多くない。バスの時間を待ってうろうろとしていたのだが、とにかく暑かった。やっぱり屋久島は南の島であることを再認識させられた。

海岸線をずっと歩いているうちにとにかく泳ぎたくなった。明日はシュノーケリングをすることにしよう。

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2007/09/22

屋久島の旅1 鹿児島の夜

いよいよ、今日から屋久島5泊6日の旅に出発だ。

夕方、札幌発鹿児島行の便に乗り、2時間半の長い長い空の旅を終えるころには、辺りはすっかり暗くなってしまっていた。着陸の寸前、遠くにうっすらと見えた影は桜島だろうか。
札幌から鹿児島への直行便は、今年度限りで廃止されることが決定している。来年からはますます不便になりそうだ。(T_T)

070922_01ホテルのチェックインを済ませると、遅い夕食を取りに出かけた。ホテルのある天文館は、鹿児島一の繁華街なので飲食店には事欠かない。3連休の初日ということもあるのか、街はとても賑わっていた。

070922_02鹿児島と言えばやっぱり黒豚だろう。夕食は黒豚専門店で、ヒレカツ御膳(\1,800)を食べた。ヒレ肉なのでほとんど脂身がないのだけど、それにもかかわらず、とっても柔らかかった。ううむ、本場の黒豚、侮り難しだな。
飲み物は芋焼酎のお湯割り、デザートはサツマイモアイスだ。鹿児島づくしをたっぷりと堪能させてもらった。

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2007/09/18

機内の怪人

今月2回目の栃木出張だ。
出張は面倒くさいが、ついでに小山の警察署で、見つかったカード類の引き取りをしてこよう。そう思えば、渡りに船だったかもしれない。

JALのマイレージカードがないので、数年ぶりにANAに乗った。とはいえ、サービスなんて似たり寄ったりだ。せいぜいスッチー、もといCAの制服が違うぐらいか。JALは青い制服なのに対して、ANAは赤い制服。航空会社のイメージカラーとは逆なのが面白い。

離陸してしばらくして、俺は、隣の席の乗客が挙動不審なのに気付いた。きょろきょろ周りを見回したり、身体を揺らしてみたり。
第一、その風貌が変だ。機内だというのに野球帽を目深に被り、サングラスも付けている。耳にはなぜか耳栓を付けている。全くもって意味不明だ。

ちらりと横目で見たら、帽子とサングラスの隙間から、ギョロリとした眼を覗かせて、こっちを睨み付けてきた。
ヤバい。これはかなりヤバい。
「ご職業は?」と尋ねたら、
「ちょっとテロリストを」とか答えが返ってきそうだ。
膝の上には何やら黄色い丸いものをしっかりと握っている。あれはいったい何だ?きっと爆弾のリモコンか何かだ。

緊張した長い時間が過ぎた。
ようやく膝の上のものの正体が分かった。それは、、、Onちゃんのぬいぐるみだった。(注:Onちゃんとは、HTB北海道テレビ放送のマスコットキャラクターである)
そして男はそのOnちゃんを愛おしそうに撫でた。何度も何度も。彼のその風貌とのギャップなんてお構いなしだ。
怖い。これはかなり怖い。

俺は今にもなにかが起こるんじゃないかと、身を堅くしてそれからの1時間をじっと耐えた。


もちろん、なんにも起こりはしなかったのだけど。

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2007/09/17

ヨドバシ長者

駅前に出たついでに、ヨドバシカメラに寄った。
無くしたカード類の中に、ヨドバシのポイントカードがあったからだ。
俺とヨドバシのつきあいは長い。北海道に来る前からだから、もう10年以上にもなるだろう。札幌の駅前には、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ベスト電器など、大手の家電量販店がひしめいているが、俺はもっぱらヨドバシ派だ。

カードの再発行手続きは、あっけないくらい簡単だった。身分証明書の免許証と、カード発行時の住所を伝えるだけですんだ。ポイントもちゃんと元通りに。

ポイントはけっこう貯まっていたはずだと思っていたら、なんと5万ポイントも残っていた。
いったいどれだけヨドバシで買い込んでいるのか。あまりのヨドバシ信者ぶりに、自分でもびっくりだ。
これだけ残っているのなら、悪用もされていないようだ。予想外の収入(?)に気をよくしたので、DSのソフトを1本衝動買いしてしまった。もちろん、全額ポイント払いだ。

う~ん。やっぱり無くしたときのことを考えると、普段からこまめに使っておくべきだよな。

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2007/09/16

雨のナイト・ダイブ

070915_01週末は積丹へダイビングをしに行った。
天気予報では大雨らしく、コンディションは悪そうだ。けれど、ナイトSP(スペシャリティ)の講習が入っていたので、やめるわけにはいかなかった。

070915_03ところが、オーバーホールに出したはずのドライスーツは行方不明になるわ、マスク(水中眼鏡)は浸水するわ、フィンのストラップベルトはちぎれるわ、ウニは膝に刺さるわで、トラブル続出。(T_T)
う~ん、やっぱり厄払いでもした方がいいんじゃないだろうか、俺。
(ドライスーツは結局、修理屋の手違いなだけだったけど)

070915_05雨は翌朝にはほとんど止んでいたが、大雨で濁った水が流れ込んでしまったようで、予想通り、透明度は悪かった。それでも途中で帰るとは言い出しにくい状況だったので、しっかり2本潜った。

今シーズンはいつもよりハイペースで潜っていたので、ナイトSPが終わったら、しばらくダイビングはお休みしようかと思っていた。でも、なんか不完全燃焼になってしまったので、どうしようかな・・・?

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2007/09/11

失われたカケラを集めに

今日は運転免許の再交付をしに行った。
身分を証明する手段がないというのは、なんとも心許ないものだ。自分が自分であることが証明できない。顔形が変わったわけでもないのに。社会的には空っぽの人になってしまったのだ。

免許の再交付は、半日もかからず、あっさり終わった。

変わったことと言えば、なりすましを防ぐために、新たに「面接」が設けられたことだ。そう堅苦しいものではなく、免許の記載内容について4、5個の質問をされる。それをちゃんと答えられて初めて再交付が許されるわけだ。
(実際にこれでなりすましが捕まったこともあるらしい)

もう1つは、免許の種類が「普通免許」ではなく「中型免許」に変わった。これは今年の6月からのことだそうだ。それにより8tまでの車は運転できるようになった。まあ、そんな機会はそうそう無いだろうけど。

待ち時間の間に、ついでに献血をした。無くしてしまっていた献血カードもその場で再発行してもらった。これで2枚、カードが復活したことになる。

カードが戻るにつれ、俺の失われたピースが埋められて、アイデンティティを取り戻していく。
俺は少しずつ、俺に戻りつつある。

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2007/09/10

お役所仕事に泣く 3

朝一番で、警察署に電話をかけた。もちろん、なくした財布のことを聞くためだ。

結論から言えば、、、財布は見つからなかった。(T_T)

見つかったのは、一部のカードだけ。VISAのクレジットカード、銀行のキャッシュカード、それにJALのマイレージカード。他は何も、現金はもちろん、財布も見つからなかったのだ。

詳しく状況を聞いてみると、カードは財布を落としたと思われるJR小山駅前から、2~3kmも離れたコンビニの駐車場で見つかったそうだ。

いったいなんで、そんなところに?

う~ん。・・・・つまりは、こういうことか?

駅前で財布を拾った「犯人」は、すぐに現場を離れた。

コンビニに行った犯人は、キャッシュカードとクレジットカードを使って、ATMでお金を下ろそうとした。

しかし、暗証番号が分からなかったので、あきらめた。

役に立たないキャッシュカードとクレジットカードを駐車場で捨てた。マイレージカードも使い道を思いつかなかったので一緒に捨てた。

財布と残りのカードは持ち去った。

ん~、自身はないけど、なんとなく筋は通りそうだ。
俺の想像が当たっていれば、他のカード類が見つかる可能性は非常に低い。なにより現金が戻ることは絶対になさそうだ。(>_<)

ちなみに、なぜ警察から連絡がなかったのか、だが。
宇都宮警察署で遺失届を出したとき、小山警察署に問い合わせたらまだ何も届いていなかったから、だそうだ。
その後、小山警察署にカード3枚が届けられた。本来ならこの時点で遺失届との照合がなされるはずである。しかし、なんと驚いたことに、被害者の名前などで照合するシステムが全くない、というのだ(!)。
最初の宇都宮警察署からの問い合わせも記録されていないらしく、再び宇都宮から問い合わせがない限り、小山警察署はなんの情報も持っていないのと同じなのだ。
今回はたまたまクレジットカードがあったから、カード会社に連絡が行ったものの、他のものだったらきっと何の連絡もされなかったに違いない。

警察署のオペレータはしきりに「現在のシステムでは・・」と繰り返していたが、これは「システム」の問題じゃなくて、「人間」の問題だろう?
少なくとも一般の企業ならば、新入社員レベルの対応のお粗末さと言えるだろう。
あああ、やっぱり税金は無駄に使われているぞ。

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2007/09/09

お役所仕事に泣く 2

家で昼寝をしていたら、

ピンポーン♪

玄関のチャイムが鳴った。
俺は下着姿のままだったので、「はーい、ちょっと待ってください」と言いつつ、ジャージを身につけた。
玄関に出てみると・・・誰もいない。

・・・あれ?
見るとアパートの前には、赤い郵便局の車が。
「おおーーい!ちょっと待ってっ!!」
大声を上げたが、車はそのまま走り去っていった。
残されたのは、「不在」通知だけ。

チャイムが鳴ってから、俺が玄関に出るまで10秒もかかっていないはずだ。明らかにチャイムの返事を待たずに、機械的に郵便受けに不在通知をつっこんで、立ち去ったのだろう。
またしても「お役所仕事」か。民営化するはずなのに、こんなことでいいのかなぁ。

2時間後、再配達されたのは、再発行されたクレジットカードだった。。。
あーあ。これ、どうしよう?

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2007/09/07

お役所仕事に泣く

出張から帰ると、クレジットカード会社から、1通の通知が届いていた。

「警察署より、当社に、当社発行のお客様のカードが拾得物として保管されている旨の通知がなされました。」

・・・なんだって??
書かれている受理日時を見ると9月5日。財布をなくした翌日じゃないか。
ちゃんとなくした日に警察署に遺失届を出したはずなのに、俺にはまったく連絡は来てないぞ?

とりあえず警察署に電話をかけてみる。

俺「あの、拾得物についてお聞きしたいのですが・・」
警察「あー、いま担当のものがいませんので。当直制になっているので、月曜の朝まで待ってもらえますか?
おいおい、冗談じゃないぞ。

俺「あの、受け取りについては後でもいいんですが、見つかった状況について、知りたいんです。見つかったのはカードだけですか?財布と一緒に見つかったりしていませんか?」
警察「あー、見つかった状況については記録を取ってあるんですけど。担当のものがいないと分からないですわ
俺「・・・・・」

どうなってんの、これ?
クレジットカードや財布が、重要かつ致命的なものであることは、子供だって分かりそうなもの。それを月曜まで待てって?内容も分からないって?そんないい加減な仕事ぶりってアリ?

財布を拾った人がいるとして、クレジットカードだけ捨てるなんて明らかに不自然だ。やはり財布ごと届けられた可能性が高いんじゃないか?
もし仮にカード単体で見つかったんだとしても、カードには俺の名前が書いてあるわけだから、簡単に照合できそうなものだ。遺失届を出したときに、財布の中にクレジットカードが入っていたことも報告してあるんだし。
なぜクレジットカード会社に連絡は行って、俺には来ないんだよ?

わからん。さっぱりわからん。真相は月曜の朝まで謎のままだ。
安心するにはまだ早そうだ。

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台風と一緒に

朝、ホテルで目覚めると、すでに台風のド真ん中だった。
昨日以上に激しい雨の中、通勤バスは横殴りの風にゆらゆら揺れた。信号機も街路樹も、すべてのものが揺れていた。
鬼怒川の両岸にある緑地公園は、すっかり水没してしまい、濁流に飲み込まれていた。一面の泥水の中、野球場のバックフェンスやベンチだけが取り残されているのが、とってもシュールだった。

仕事を終えて夕方に羽田空港に向かった。
その頃には雨も上がり、電車も復旧していた。飛行機も午後の便は欠航もなく、到着機の遅れのため30分ほど遅れた程度だった。台風はちょうど東北地方を北上中で、これより早ければ離陸が無理、これより遅ければ着陸が無理だったろう。どうやらベストなタイミングだったようだ。

千歳ではもう雨が降り出していた。せっかく台風から逃れたつもりだったのに、一気に追い越してしまったので、明日はまた台風にぶつかる。なんかちょっと損した気分だ。

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2007/09/06

嵐の夜に

出張中はとにかく忙しい。財布紛失の痛手から立ち直る余裕も与えられない。

今日も遅くに会社を出ると、台風による暴風雨がもうすでに始まっていた。貧弱な折り畳み傘はひしゃげそうなほど歪み、そのくせほとんど役に立たない。だいぶ濡れたが無事、ホテルに帰り着いた。

テレビを見ていたらやっぱり各地で被害が出ているようだ。いつも思うんだが、明らかに役に立たないのがわかっているのに、どうしてみなビニール傘を持ち歩くのだろう?台風の度に消費されるビニール傘はとんでもない数だろうな。
さて出張は明日まで。果たして飛行機はちゃんと飛ぶのだろうか?

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2007/09/04

いたたたた・・

出張初日。いきなり財布をなくした。(x_x)

現金はもちろん、銀行のキャッシュカード、クレジットカード、運転免許証、健康保険証、JALマイレージカードなどなど、大事なものをすべて失ってしまった。
「痛恨の一撃」とはこの事だ。

一緒にいた友達にお金を借りて、なんとか宇都宮にはたどり着いたものの。
はぁ。しばらくはショックから立ち直れそうにないっす。

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2007/09/02

森の散歩

070902_01アウトドア・ショップで、トレッキング・シューズと帽子を買い込み、屋久島行きの準備は着々と整いつつある。今日はトレッキング・シューズを足に慣らすため、野幌森林公園を散策することにした。

野幌森林公園は、札幌市と江別市にまたがる森林公園で、森林浴と散歩のスポットとして、人気がある。俺も自然に浸りたくなるとたまに行くのだ。

070902_02散策路を歩いていると、藪がガサガサ音を立てた。足を止めてじっと待つ。木の幹を茶色の陰が走った。
おっ、エゾリスだ。
まだ夏毛のままなのか、エゾリスの特徴である耳のフサフサがなかった。エゾリスを見るのも久しぶりだなー、としばらく観察していたのだけど、他の人が通りかかって、エゾリスはその音に驚いて逃げていってしまった。
しまったー、写真取っておくんだった。(T_T)

070902_03散策を続けていると、虫除けを忘れてきたことに気がついた。ぷーん、ぷーん、と頭の回りに蚊が飛んでいるのがとっても鬱陶しい。気をつけていたつもりだったが、左手の甲を2カ所、額を1カ所刺されてしまった。う~、これではゆっくり観察もできやしない。失敗だったなぁ。

時期的に中途半端だったせいか、森はまだ秋らしい風情を見せていなかった。木の実が実る頃になれば、エゾリスももっと見られるだろうか。

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