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2005/03/01

北朝鮮のカニ

北朝鮮産カニ消えると大打撃、入港禁止に揺れる境港(読売オンライン)

 改正船舶油濁損害賠償保障法の施行(3月1日)を前に、全国一のベニズワイガニの水揚げを誇る鳥取県境港市が揺れている。

 市内の水産加工業者はベニズワイガニの4割を北朝鮮産に頼っているが、同国船の大半が船主責任保険に未加入のため、地元・境港(さかいこう)に入港できなくなるからだ。県の試算では生産額は60億円落ち込み、雇用への影響も懸念される。だが、同法は拉致問題などを巡る北朝鮮の対応への“経済制裁的”な意味合いも強く、業者からは「世論を考えると、窮状を訴えるのも難しい」との声も出ている。

う~む、こんな影響がでているとは。
カニの他にも、シジミやアサリなどは大部分が北朝鮮からの輸入品らしいし、意外に経済に与える影響は大きいのかもしれない。
しかし、「世論を考えると言いたいことも言えない」という状況は、やはり健全だとは思えない。

世論調査によると、北朝鮮への経済制裁に賛成の割合は、日増しに増えていっているが、
正直いって俺は経済制裁には反対である。

そもそも経済制裁の目的は何なのか?
拉致問題の解決? 本当に解決に結びつくといえるのか?
俺はむしろ逆だと思っている。

湾岸戦争の後、欧米諸国はイラクに経済制裁をした。
それは、独裁体制のさらなる強化と、貧困層の拡大をもたらしただけだった。
化学兵器に転用されることを恐れて、医薬品も大きく制限されたため、
医療は立ち遅れて、多くの感染症患者を生んだ。

欧米は民衆の不満をあおることで、民衆蜂起を狙ったのだろうが、
結局それは成功せず、アメリカが直接政権転覆を行うことになった。
解放軍だと民衆から感謝されるはずだったのに、占領軍として忌み嫌われた。
民衆はフセインも嫌いだったかもしれないが、アメリカにも大きな不信感を持っていたからだ。

経済制裁は、単に敵を増やすだけだ。
人は自分に痛みを与えた相手をきっと忘れないだろう。

しかし、「救う会」などは北朝鮮のアサリの不買運動を始めているようだ。
曰く、「北朝鮮のアサリは買わず、飢えに苦しむ北朝鮮のこどもに食べさせてあげましょう」

はっきりいって馬鹿馬鹿しい。

アサリを自国で消費するより、他国に売ったほうが何倍も価値があるから、やっているのだ。
それが貿易というものだろう?
対価として得られる外貨を使えば、アサリの何倍もの食糧が買える。

北朝鮮と言ったって、国営企業ばかりではない。今は私営企業も公認されている。
6000トンのズワイガニを売った儲けは、金正日にも(税金として)たくさん入るだろうが、北朝鮮国民もたくさん潤っているはずである。

経済制裁は国同士の緊張を高めるだけ。
貿易の活発化はむしろ緊張を和らげる。
北朝鮮が日本を敵としてしか見ないうちは、拉致問題なんて解決しようがない。

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