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2005/03/14

市町村合併のネーミング

前からちょっと気になっていた市町村合併について。

新市名で「ネーミング騒動」 住民反対、合併白紙も(アサヒコム)

 市町村合併で誕生する新しい自治体の名前をめぐり、各地で「ネーミング騒動」が起きている。中部国際空港の愛称にちなんだ愛知県の「南セントレア市」や、長野県の「中央アルプス市」は名前だけでなく合併そのものが破綻(はたん)した。

「南セントレア市」なんてネーミングは論外だし、わざわざ住民投票しておいて、その結果を無視するような役人は辞めてしまえ!と思っていたのだけど。

「平成の大合併」から始まった、このネーミング騒動。
合併が破綻した理由の多くに、「自分の慣れ親しんだ地名が失われてしまうのが嫌だ」というのが挙げられている。

でもちょっと考えてみて欲しい。
そう考えている人が多いとしたら、住民投票の「多数決」で選んだ場合、より人口の多い市町村が絶対的に有利になるんじゃないか?
実際に合併がまとまった新市の名称も、一番大きかった市町村の名前をそのまま使っているところが多い。

このような、解答が一つしかない事柄を多数決で決めるのは、必ずしも民主的だとは言えない。
民主的であるためには、意見が異なる人がいた場合、「それぞれの意見がそれなりの割合で」反映されるものでなくてはならない。
初めから勝負が決まっているものならば、それは少数の意見を握りつぶすことと一緒だ。

それはお役人も重々承知の上なのだろう。
だからこそ、どこからともなく「南セントレア市」「中央アルプス市」「太平洋市」などという奇妙キテレツな名前を持ちだしてきて、不評を買っているのだろう。
誰もが納得する名前があれば、それが一番いいに決まっている。

延々考えたあげくに思考停止に陥って、幼児退行をおこして、
よし、ひらがなのなまえにしよう! だってわかりやすいじゃん
という結末を引き起こしているところが、いかに多いか。

そういう目で見ると、ネーミング騒動はセンスとかそういうたぐいの話ではなく、単なる住民同士のエゴのぶつかり合いなのかもしれない。

実は、俺の故郷、富山県黒部市も、合併が破綻したところの一つだ。
「黒部市」「入善町」「朝日町」の3つが合併して、新しい市になるはずだった。

市の名称については、その一帯の地名である下新川郡の名前を取って、「下新川市」という名称が候補に挙がっていた。俺は、その名前でもいいんじゃない?と思っていた。
でも、実際に最終選考に残ったのは「黒部市」だった。

理由はいろいろある。
黒部市の人口が一番多いのもそうだろうし、観光地として知名度のある「黒部」の名をなくしてしまうのは惜しいというのもあったろう。
とにかくナンバー2の入善町がダメ出しをして、ご破算になってしまった。

ネーミングに苦慮しているのは、どこも同じのようだ。

 佐賀県武雄市や嬉野町など4市町では昨年、「温泉と焼き物の里」をイメージしていったん「湯陶里(ゆとり)市」と決めた。だが、人口も面積も大きな武雄市の住民から「当て字は不自然」など異論がわき起こり、合併そのものが白紙になった。

いいじゃないの、湯陶里市。
語呂合わせにしても、ちゃんと意味も通っているし。
南セントレア市などよりは、何十倍もマシだと思うんだが。

どんなによく考えられた名前も、多数住民のエゴによって潰されてしまうなら、ネーミングするほうもつらいよね。

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