2018/10/14

古巣よ、さらば

まぶしい朝の光で目覚めた。
窓から見える秋空はどこまでも青い。
引っ越ししてすでに半月経った。
俺の部屋にはまだカーテンがない。

窓の幅がちょっと特殊なため、既製品のカーテンだと合うものがなかった。そこで、オーダーメイドすることにしたのだが、できあがるまで2週間かかると言われた。
だから、いまだにカーテンがない。外から丸見えの状態なので、自分の部屋にいても今ひとつくつろげない。

旧居の後片付けも、いよいよ今日で最後になる。
結局、段ボール箱に片っ端からものを放り込んで、新居に運ぶことにした。
大半は捨ててしまっても良いものだろうけど、いちいち見定めをしていては時間がかかりすぎるからだ。
最初からこうやって割り切ってしまえば良かったんだろうけど、まあしかたがない。見積もりが甘すぎたってことだ。
段ボール箱をそのまま部屋に積み上げると、部屋が段ボール箱で埋まってしまうので、当面の間は車庫の奥に積み上げて置くことにする。俺の車はコンパクトカーだし、割とスペースに余裕があったのが幸いした。
この段ボール箱も少しずつ分別をして、量を減らすしかない。

20181014_001荷物を全部積み出して、掃除も済ませた。
その頃には雨が降り出していた。
薄暗くなった部屋の片隅に座り、物思いにふけった。
二十年近く、この部屋で生きてきたんだな。
いろんなことがあったなぁ。
ボロいアパートだったけど、不便なところも含めて、思い出のひとつだ。
ある意味、身の丈に合った居場所だったのかもしれない。でも、もうここには居られない。
次のステージに進めるほど、俺自身は成長しただろうか?

大家さんに部屋の鍵を返し、今までのお礼として菓子折も渡した。
部屋を出て行くのは、俺が望んだからじゃないけど、お互いに気持ちよく別れることが出来たなら、それに勝ることはない。

さあ、新生活を始めよう。

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2018/09/30

塵も積もれば山となる

ついに引っ越しの日がやって来た。
しかし、荷造りはぜんぜん終わっていなかった。

そもそも、考えが甘すぎた。
今回、古くなった冷蔵庫や洗濯機は思い切って処分することにしたので、大物と言えばテレビぐらいだ。
細々したものだけなら、大して荷造りも大変じゃないだろうと高をくくっていたのだ。

実際に荷造りを始めると、とにかく本と衣類が多すぎることに気が付いた。
もう読むこともなさそうな雑誌や漫画は数知れず。もう袖を通すことはなさそうな衣類も山ほどある。
捨てても捨ててもなくならない。一体どれだけの間、溜め込んでいたんだ。
「ものを捨てられない男」の宿命なのか。

漫画を200冊ぐらい段ボールに詰め込んで、ブックオフに売りに行ったが、買い取り価格は200円ぐらいにしかならず。
最近買ったものならともかく、大昔に買ったものなんて、汚れていたり折り目が付いていたりするので、金にならない。正直、持って行く手間と鑑定にかかる時間を考えたら、何も考えずに古紙回収に出した方が効率が良さそうだ。

何でも簡単に捨てられた頃と違って、近年は分別の種類が細かく分かれているので、ゴミを捨てるのにも時間がかかる。捨てるのに時間を取られて荷造りは一向に進まない。
手持ちの本と衣類の8割方は捨ててしまった。捨てすぎた気もするけど、こんな機会でもなければ断捨離も出来ないだろう。
毎日掃除ばかりしていたせいだろう。直ったはずのアレルギー性鼻炎が再発して、鼻水・咳・頭痛などに悩まされる。ずっと頭がぼーっとしているので、作業もはかどらない。

引っ越しの日になっても荷造りが終わらなかったので、とりあえず荷造りが済んだものだけ引っ越し業者に運んで貰うことにした。残りは自力で少しずつ運ぶしかない。
大家さんには平謝りして、退去完了日を伸ばしてもらった。最後の最後まで、かっこ悪い。

塵も積もれば山となる、というけど、本当にゴミを山のように抱えながら、今まで生活していたんだなと思う。
少なくとも半年に一回ぐらいは、断捨離の日を設定して、意識的にものを捨てるようにしないと。


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2018/09/06

震える大地

真夜中に、身体を大きな拳で殴られたような衝撃を受けて、飛び起きた。
なんだ?何が起きた?状況が飲み込めない。

真っ暗な部屋の中、液晶テレビがぐらぐらと揺れて、テレビ台から転げ落ちそうになっていた(気配がした)。
テレビに飛びつくようにして、身体全体で支えた。
激しい縦揺れ。地震だ。これはでかいぞ。

何も見えない闇の中、ただじっとして待つ。
揺れはすぐに収まった。
一息ついて、部屋の電灯を付けようとした。付かない。
テレビは?・・これもだめ。どうやら停電らしい。
先日の台風の備えとして、LEDランタンを出していたのが、幸いした。
灯りを付けて確認した。家具で落ちたり、倒れたりしたものは、特になさそうだ。

タブレットを起動して、ニュースを確認した。
最大震度6!?(これはあとで7に修正された)
札幌市内でも、5強はあったみたいだ。
しばらく待ってみたが、停電は解消されず、情報も断片的にしか入ってこない。
まあいいや。寝よう。起きた頃には元に戻っているだろう。

・・残念ながら、起きても電気は復旧していなかった。
周辺の様子を見に外に出た。信号機がどこも消えたままだ。
すでにセコマの前には、行列が出来ていた。むむ、素早い。

インスタント食品は3日程度なら備蓄はあるし、飲料水もキャンプ用のポリタンクに入ったものがあるから、当面は大丈夫。慌てて買い出しに走る必要はなさそうだ。
ただ、誤算だったのは、電気とともに水道も止まってしまったこと。例のウォーターハンマー現象の対策のために、近頃は寝る前に必ず水抜きをするようにしていたが、水抜き用の止水弁が電磁制御弁であるため、停電だと水抜きを解除できないのだ。

さらに困ったことに、PHSの通話も出来なかった。PHSは、構造上、災害には強いはずなんだけど、全道内で停電という未曾有の災害には耐えられなかったようだ。タブレットも最初はネットにつなげていたのに、次第に通信できなくなった。結局、基地局の予備バッテリーが尽きてしまうと、どうしようもないということだ。

「停電なので土鍋でお米を炊いてみました」っていうのを一度やってみたかったので、今がそのチャンス!とばかり、土鍋を引っ張り出して、お米を準備したところで、、停電が解消した。
くっ、無念。

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2018/08/14

翡翠より美しい海で

今回の帰省では、わざわざ泳ぐ道具を持って来たので、いろいろ行きたいところはあるけど、とりあえずは海へ。

20180814_001富山と新潟の県境辺りにある越中宮崎は、通称、ヒスイ海岸と呼ばれており、海岸に翡翠の原石が打ち上げられることで有名だ。ここには、キャンプ場が併設された海水浴場がある。
近くに大きな川がないため、比較的水が濁りにくいのが特徴だ。今日は透明度が抜群に高く、水温も28℃もあって暖かい。まるで南国の海のようだ。
でも潜ってみると、地味な見かけの魚ばかり。やっぱりここは日本海だ。

20180814_007ヒスイ海岸の海底はほとんど砂なのだけど、消波ブロックのある辺りは漁礁のようになっており、魚がたくさん群がっていた。
海の美しさに感動していると、脚に鋭い痛みが。
イシダイの幼魚だ。こいつらは見かけによらず凶暴で、油断しているとすぐ背中や脚に噛みついてくる困ったやつなのだ。しかもしつこい。潜ったり、移動したりしてもずっと後を付けてきたりする。

20180814_004魚の種類も数も多い。イシダイ、キュウセン、スズメダイ、マダイ、サヨリ、クサフグ、アミメハギ、イカナゴ、ボラ、などなど。
変わったところでは、アオリイカ。5,6匹で群れを作って、ふわふわ漂っていた。産卵するために波打ち際まで来たのかもしれない。

20180814_0081時間ほど泳いで、ちょっと休憩して、さらに1時間泳いだ。
これだけ海が綺麗だったら、いくら潜っていても飽きないな。
でも、もうお盆だし、これからはクラゲが増えてきて、スーツなしだと潜りにくい。
また来年までお預けだな。

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2018/07/28

招きナマコが福を呼ぶ

日本各所で猛暑のニュースが聞かれるなか、ここ北海道では30℃を越えたら、「我慢できないぐらい暑い」と皆が言う。どんだけヘタレなんだよ、と思いつつも、俺自身もいつの間にやら、そういう身体になってしまった。
実際、先週に比べると湿度が高くなり、気温以上に暑く感じる。
そんなわけで、熱風吹きすさぶ札幌を脱出して、なんと3週連続の積丹行き。

20180728_001今週は積丹でウミウシの実態調査のツアーがあり、それに同行させて貰うことにした。
ペットボトルを水中に持参して、見つけたウミウシを採取するそうだ。俺の方は一緒には潜るけれど、いつものダイビングと同じだ。
風が強くてうねりがあったため、海底の沈殿物が巻き上げられたのだろう。透明度は5mほどしかなかった。
ウミウシの採取だとマクロ専門になるので、その意味では調査日和だったかもしれない。

20180728_002俺も一応ウミウシを探して、岩の間などを覗き込んでみる。
すると、なにやら不気味なものを見つけた。
一見しただけではイソギンチャクか何かかと思ったのだけど、胴体が20cm以上ある。このイボイボの脚は・・ひょっとしてナマコか?
口からフサフサした触手のようなものが出ている。見ているうちにそれは樹状に広がり、狭い空間を埋め尽くした。その触手の一部が代わる代わるに口の中に引っ込んでは、また開く。まるで手招きをしているかのようだ。
実はこれがナマコの捕食行動なんだそうだ。身近な生き物なのに、今まで見たことがなかったなんて。見方を変えて、じっくり観察すると、いろいろなものが見えてくるんだな。

20180728_003ウミウシも2種ほど発見したが、調査班とははぐれてしまっていたので、合図を送ることが出来なかった。俺もペットボトルを持って行けば、調査に協力できたのに残念だ。

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2018/07/21

続・猫のいる海

今週末も積丹へ。
なぜか今回も一人だけ。Facebookでダイビング仲間の予定を確認するの忘れてた・・・
まあ、いいや。ソロ・キャンプは慣れたものだ。

話し相手がいないので、猫たちと戯れることにする。
いったい全体で何匹いるのか分からないけど、じっくり観察すると、猫関係も見えてくる。

20180721_002ボス:キジ白
取り巻き:白黒。いつもボスのそばに控えている。
姫:茶トラ。ボスのお気に入りのメス?
片耳:サバ白。喧嘩をしたのか、片耳がない。
ライバル:キジトラ。姫を狙っている。
孤高:黒。いつも一匹だけ離れたところにいる。触らせてくれない。
三毛姉妹:ふらりと現れる。どちらか一匹はくみ取り便所に落っこちたドジっ娘。
他にもキジ白の親子がいたはずだが、今回は発見できず。

20180721_004猫はしたたかである。
こちらが一人と見るや、態度がでかくなる。
俺のテントに突進したり、テントの下に潜り込んだり、やりたい放題。
ひょっとして平日はこんな感じなのか?いくら何でも、はしゃぎすぎだろ。

20180721_005当然、餌もねだりに来る。おまえら、ダイビングショップの人から十分餌貰っているだろうに。
しかも、焼き牡蠣の貝柱をくれてやったのに、見向きもしない。肝(内臓)をよこせやーと言わんばかりで、じぃっと睨んでくるから、たちが悪い。

夜中にもゴソゴソ漁りに来て起こされる。ファスナーで完全にシャットアウトできるテントでよかった。少しでも隙間が空いていたら潜り込んできただろうから。

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