スノーハイキングもだいぶ慣れてきたので、そろそろ長めのコースに挑戦しても良い頃。というわけで、馬追丘陵に行ってきた。
スタート地点はマオイの名水の取水所。せっかくなので、持っていったポリタンクに水を汲んでおく。
札幌近辺の山に比べればマイナーな場所だと思っていたのだけど、登山道はしっかり踏み固められていた。むむ、今回もスノーシューは役立たずか?
すいすいと登って、いつの間にか最終地点の靜(しずか)台に到着。
あれ?コースタイムが3時間となっているのに、まだ1時間半しか経っていないぞ?いつもなら遅くなることはあっても、早くなることはないはずなんだけど。
どうやらコースガイドとは違う道を大幅にショートカットしてしまったようだ。前の踏み跡に惑わされてしまったか。
まあ、いいや。とりあえず、昼飯にしよう。
あ。水筒忘れた。
なんてこったい。せっかく朝にお湯を沸かしてたっぷりと詰め込んでいたのに。これじゃあ、カップラーメンもコーヒーも作れない。名水を汲んだポリタンクも車に置いてきたままだし。
そうだ。ガスバーナーはあるんだし、雪を溶かしてお湯を作ればいいじゃないか。なあに、こんな奥地なら雪だって汚れていないし、ちゃんと煮沸すれば衛生面も問題ないさ。
そうやってカップラーメンを作って食べた。
うん、うまい。
まだ時間もたっぷりあるし、そんなに疲れていない。帰りはちゃんと正規のコースをたどって帰るかな。
それがすべての間違いだった。
踏み跡から外れて、新雪の中をずかずかと歩き始めたのはいいが、途中で道がわからなくなった。
途中の木々に付いている赤いテープを目印に歩いていたのだけど、どうやらこれって登山コースじゃないところにも付けられているようだ。
いくつかの丘を越え、尾根を渡っても、まったく帰り着かないどころか、どんどん奥地に迷い込んでいく感じ。西側の稜線を越えればいいのだと思うけれども、そこへ至る道筋が見当たらない。
迷っているうちに太陽が沈みかけている。
やばい。
このまま真っ暗になったら、遭難してしまうかも。まさかこんなところで、とは思うけれど、この辺の自然の広大さは半端じゃない。
転んで怪我をして動けなくなったり、所々にある沢に足を滑らしたりしたら、命の危険もある。ああ、こんなことならちゃんと地図とコンパスを持ってくるんだったぜ。
とにかく方向を気にしないでどんどん下ったら、やがて車道に出た。
とりあえず遭難は避けられたが、ここはいったい、どこ?
あたりはもう真っ暗になっていたので、懐中電灯を片手に、スノーシューとストックをもう片方の手に持って、とぼとぼと歩いた。
途中民家に立ち寄って道を尋ねたりして、ようやくマオイの名水の駐車場まで帰ってきた。
時刻はすでに6時半。昼食を終えたのが1時だったから実に5時間半も山中を彷徨っていたことになる。

教訓。
ガスバーナーとか懐中電灯とか、下手にサバイバル道具を持つよりも、まずは正確な地図とコンパスを用意するべし。
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